為替システム事故の回避

先般、全銀システムのトラブルにより全国的に振込手続きに係る障害が発生したことは周知の通りです。当該システムトラブルでご不便を感じた方も多かった事と思います。

今回で分かったことは、全銀システムは為替データを、各金融機関グループ別に割り振ったコンピュータで事前処理を行った後、ホストコンピュータで最終処理を行っている、という事です。そのうちの1つのコンピュータに不具合が生じたことが今回のトラブルの発端でした。

とするなら、少なくとも同じグループに割り振られていない金融機関の口座を保有していないと、万一の場合は資金移動が一切できなくなる可能性がある、という事です。

現金を払い出し、他行で振り込む、という方法をとられた方もいらっしゃった様ですが、ATMで1日当り払出できる金額は上限があることや、店頭にて振込手続きを行う場合は昨今本人確認が必要となっている事から考えても、相応の時間がかかる事は否めません。

既に報道でご存じの方も多いと思いますが、今回同じコンピュータに振り分けられていた金融機関は以下の通りです。

もし取引金融機関を絞り込んでいる方がいらっしゃいましたら、このグループ以外の金融機関とも取引を行っておくことをお勧めします。

【今回影響を受けた金融機関】

①三菱UFJ銀行、②武蔵野銀行、③三菱UFJ信託銀行、④日本カストディ銀行、

⑤SBI新生銀行、⑥シティバンク エヌ エイ、⑦ジェー ピー モルガン・チェース、

⑧商工中金、⑨りそな銀行、⑩埼玉りそな銀行、⑪関西みらい銀行、⑫山口銀行、

⑬北九州銀行、⑭もみじ銀行